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神亀迎賓
 
亀峰に近づいていくと、まず見えるのは左右2匹の石亀だ。首を長くして頭をあげ、きっと遠くから訪れる客を迎えているだろう。周りに、亀峰湖が一面に広がり、太鼓橋が湖の首のようなところにかかり、2匹の亀とともに湖水に影を落としている。ここに訪れる客はまず亀と写真を一枚とったらいかがだろうか。
 
 
三層亀峰
 
観光地中心の南200メートルのところにある。絶壁のような高さ77メートルの石柱が高く聳え、頂上に3枚の亀に見える石が重ね合わせている。伝説によれば、この3匹の亀は龍宮の亀母に生まれ、高くのぼって、戦闘でなくなった母の帰りを待ち望むことで、今の姿になっていたという。その姿が非常に可愛らしく、旅行者を喜ばせている。
 
 
望郎峰
 
三層亀峰の東側に、孤立して棒状な石峰があり、高さ40メートルあまり。スカート姿の女が心配している表情で夫の帰りを待っているように見える。夫が竜王とともに出征したまま帰らぬ人になったという。特に朝や夕方でこちらを眺めると、彼女の声が聞こえるような感じがするほど感動的だ。
 
 
獅子峰
 
三層亀峰の東側約500メートルの所にある、三面が絶壁で、一面が坂になっており、ライオンに見えるため名付けられた。真正面からだけでなく、旅行者の移動に従って頭を回転するようにも見える。大きく開けている口の中の歯も数えるほどはっきりしている。この峰の西南方向の石が形態が様々で絶壁と崖である一方、東北のほうは緑いっぱいで緩やかになっており、両方向の落差が非常に大きいのが特徴。
 
 
偉人峰
 
好漢坂の正面、三層亀峰の東南500メートルのところにある。東に向かっている巨大な石峰で、北側の坂が絶壁になっており「身を捨て峰」とも言われる。一方の東側はあの偉い人の頭のように、正々堂々の顔がよく見える。あごにあるほくろもそっくりだ。本当に奇跡だ。
 
 
駱駝峰
 
景勝地最高峰、海抜486.3メートル。雄大さと険しさで君臨する。主要観光ルートに7つの関門があり、全てクリアして頂上に到達するのは相当な勇気を要する。1つ目は両側が絶壁になっているフナの背中。2つ目は雲に登る梯子。3つ目は「一線天」で、通路が非常に狭くて険しい。4つ目はハリケーン峡で風が強い。5つ目はヤモリ崖、ヤモリの技がないと登れないほど険しい。6つ目は断魂溝、天然な裂け目。7つ目は決勝坂、傾斜度45°ほどで、体力と度胸が必要だ。頂上に到達し、周りの美しい風景を一覧したいのであれば、この7つの難関を全てクリアしなければならない。
 
 
老人峰
 
三層亀峰の東下に、孤立している石峰があり、高さ51メートル。観るには7つのポイントがあるという。1つは、全体的には老人が悠然と座っているように見える。2つは、この峰はいろんな角度から見ると形が違ってくるのが特徴。西から見ると、上部の石(頭)が中段の石(胴体)と繋がるところに3つの穴があり、上の石が落ちそうに見える。老人の頭部だけを見ると、古人が使う「鼎」のように見え、いわば「三足鼎立」だ。3つは、全体的には武士にも見えるので、「武士峰」とも呼ばれる。同じ角度で右から左へ見ると、イルカがボール遊びのように、西側観覧台から見下ろすと、女が籠を背負っているように見える。4つは、好漢坂に立って南から北のほうに見ると「老人峰」は巨大なタニシにも見えるが、詳しく見ると、まさにパンダではないか。このように、亀峰は「歩いて移動すると風景も違う」と言われるように、様々な角度から見るといろんな景色が見えてくる。だが、「老人峰」を長寿と吉祥の象徴と見ている人が最も多い。恋人たちはここを婚姻生活の幸せを祝福する場所ともしている。
 
 
ヒヨコを弄る鷹
 
三層峰東南200メートル離れ、童子拜観音の北側に、2つの石がある。右のほうは恐怖に怯えるヒヨコのように見え、左のほうはヒヨコを捉えようとする鷹に見える。両方とも非常に生き生きとしている。王朝聞先生曰く、亀峰の山と石の内在価値は言葉では言い表せない。
 
 
鎖春洞
 
展旗峰のふもとにある洞窟で、1954年に工事が行われ、現在は長さ77メートル、幅16.2メートル、高さ8.2メートルある。いつも春のように暖かく、この洞窟をくぐらないと、亀峰の景色が見えない。
 
 
清水湖
 
2000年に建設したもので、容量は99.99万立方メートル、面積290ムー、最も深いところで40メートルもある。
この湖は亀峰を囲むよう建設され、澄み切った湖水に山や石の影があり、まるで仙境にいるように感じるだろう。  水と山は互いにきれいさを補完し合い、完璧な風景を人々の前に呈している。
 
 
振衣台
 
長さ10メートル、幅3メートル、面積約30平方メートルあり、唐代の半ばごろ人工によって作られた。ここで、各時代の崖石刻が鑑賞でき、亀峰の持つ豊富な文化内容が展示されている。ここで老人峰などを見ることもできる。
 
 
無声泉
 
宋代の僧侶たちが作った泉。直径50センチ、深さ70センチ。きれいな水が静かに溢れ出る。上方に浙江省西冷印社の副社長で、中国美術学院教授の劉江氏が書いた「無声泉」の文字がある。
 
 
四声谷
 
左に深い崖で、「渊黙雷声」の4つの文字が書いてある。明代で、王思任がここに来て、「四声谷」の文字を石に刻み、非常に目立つ。ここに立って大きな声で叫ぶと、反響がすごく、まるで谷全体が揺れているように感じる。
 
 
百年道
 
壁画峰の下、水簾洞の隣に、巨大な板状の石があり、高さ20メートル、長さ30メートル、壁画峰に寄っているように立っている。間の隙間が通路になっている。広いところでは50センチほど、狭いところでは20センチしかない。デブの人は避けて通った方が良さそう。
 
 
仙犬守玉柱
 
仙犬峰は三層亀峰の北約300メートルのところにあり、南に天柱峰、展旗峰と、東北に洪鐘峰と隣接。その上のほうは、犬が座っているように見える。また、仙犬峰は天柱峰とともに、犬が柱を守っている画面になる。
 
 
台頭亀
 
明大旅行家の徐霞客は《徐霞客遊記》のなかで「盖亀峰巒嶂之奇,雁蕩所無」と記し、亀峰の美しい景色と「亀でない山と亀でない石がない」と言われるほどの自然景観が彼を引きつけた。遠くから亀峰を見ていると、大きな神亀が頭をあげて、東のほうを見つめているように見える。
 
 
亀峰石林
 
「好漢坂」に立って西へと見ると、亀峰の主な景色が見える。神亀が老人と互いに長寿を祝い、ヒヨコを弄る鷹、そびえたつ崖、緑いっぱいの森林などを見ると、大自然の凄さに感慨せずにはいられないだろう。
 
 
清水湖――臥波橋
 
朝の薄い日差しの背後に、虹のように清水湖にかかっている橋が見える。遠くある山と相まって、非常にきれいな山水画となっている。世間の悩みを忘れて、リラックスしたひと時を楽しまないか